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トピック 2021.04.02

令和3年4月1日 入社式を行いました

4月1日に入社式を執り行いました。

今年はコロナ禍のため、年始式に引き続きZOOMでの開催となりました。

新型コロナウイルス感染の影響が心配されるなか、新日は3名、ミタス伊勢は2名の新入社員を無事に                                                             迎え入れることができました。

入社式では配属辞令交付後、各々に今後の意気込みを述べてもらいました。

パソコンの画面越しでの挨拶となりましたが、皆さんの今後の仕事に対する意気込みが伝わってきました。

最後に、秋山社長により新入社員及び全社員へのお言葉をいただき、令和3年度の入社式を締めくくりました。

この後、新入社員は研修に参加した後、各部署へ配属となりますので、皆様方には宜しくお願い申し上げます。

秋山社長挨拶(要旨)

新入生の皆さん。

皆さんの入社を社員一同心から歓迎します。

新入生の皆さんへは社会人となったお祝いの意味をこめ、また新入社員以外の皆さんには、新年度のスタートとして一言、挨拶させて頂きます。

先日の令和3年3月11日は、東日本の震災からちょうど10年目にあたり、新日では、午後2時46分、本社事務所で全員そろって「黙祷」を捧げました。

また、テレビでは馴染みある釜石をはじめ石巻、福島、南相馬等を舞台に、ドキュメンタリーやドラマ等で東日本大震災が取り上げられ、3月11日の前後一週間は連日震災関連の話題が放映されていました。

新日の多くの社員が、復興に従事していた先、従事している先の事なだけに、胸がいっぱいになる思いでテレビを観ていました。

早いもので、あれから10年、釜石の復興整備事業は終わりましたが、福島のCM業務は今でも尚、新日の仲間が継続し、頑張っています。

そもそも釜石へ出かけた当初は、皆が寝泊りする家、また仕事をする事務所についても、被災した建物を借り上げ、何とか共同生活と共同作業ができるだけの事務所からのスタートでした。

5年以上に渡り、右も左も解らなかった釜石で家族も一緒に頑張ってくれた社員もおりましたが、これを支えたのは、津波で家族を失った地元の方々や荒廃した街の復興に貢献しているという使命感と、一緒に仕事をしていた仲間の支え、思いやりが大きな力となっていたからだと思います。

東日本大震災では『絆』の一文字が被災者の方々のみならず疲弊した多くの人々を支えました。

そして、新日では釜石復興業務でも福島CM業務でも、一緒に仕事をしている仲間の『絆』と、支え、思いやりがあってこそ大きな仕事を成し遂げる原動力になったものと思います。

釜石や福島で頑張ってくれたみなさん、そして復興業務に参加者してくれた全社員の信頼関係と思いやり、優しさがあってこそ成し得た結果だと思います。

その一方で次なる試練として、昨年の春頃から拡大の新型コロナ感染問題は新日、総ての社員に様々な混乱と課題を投げかけました。

福島の社員は、愛知県での緊急事態宣言下では、帰省することも出来ず、家族の方々に大きな不安と不便な思いをさせました。

実際問題として、コロナウィルス感染では、社内にも濃厚接触者の疑いが発生しました。疑いのみならず実際に濃厚接触者も発生しました。また、気を付けていたにも関わらず、陽性者の発生を招く結果となりました。こうした心配も当分は継続する覚悟が必要です。

しかし、コロナ感染は誰のせいでもありません。

実際こうした事態も、これまで東北復興で培った皆の『絆』、支え、思いやりの基で、これら課題は乗り切ってきました。

今後も乗り切って行かねばなりません。

こんな新日社員の『絆』は、何の努力なくして出来あがったものではありません。厳しい環境のなかでの復興支援業務等、皆の思いやりと信頼関係の基で培われ、築いてきたものと思います。

 

昨年は残念ながら、新入社員の入社当時、コロナ感染防止から各部での歓迎会は実施できず、また多人数での会食を避け、毎年実施してきた年末勉強会ですら中止となりました。また、仕事でもテレワークやWEB会議を積極的に取り入れ、この一年コロナ感染防止対策に、終始してきたように思います。

ある意味では、作業効率の向上といった効果、メリットも有りましたが、反面、人間関係、思いやりといった点からは寂しくも、またマイナス面も否定はできません。

今改めて、今後進めるべき新日の仕事・方向は何か?

では、基本的には調査、測量及び設計、評価であり、国をはじめ、県・市町等による様々な公共事業をサポートすることを生業としています。

そして、新日は中小零細でありながら、これまで市町が築いてきたインフラの維持管理、防災対策をはじめ、各自治体が抱える様々な課題を解決する業務が新日の目指す次なる分野と考えています。

新規業務、新規市場の開拓等、新日の生き残りと発展の為には、部署を超えた各部全社員の協議検討、相互の理解と協力体制が重要であることは言うまでもありません。また同時に、古参と新人の関係、上司と部下の関係、管理者と担当者との関係等についても、良好な信頼関係、人間関係なくしては実現しません。

しかしながら令和の時代に入って、新型コロナウィルス感染拡大のなか、新日に限ったことではありませんが、最近少し人間関係の歯車が狂ってきたように感じています。

人間関係が希薄になったように感じています。

そこで、令和3年4月1日。

今日の入社式挨拶では、新規業務開発、新規顧客拡大に必要な社内の人間関係構築に関する皆さんへのお願いです。

新日には同規模の同業他社にない得意分野、同業他社にない得意先があります。可能性があります。

そして、それが新日の特徴でもあります。

これまで、これら得意分野、得意先は社員総ての創意と工夫で、築き上げたものです。そしてその基礎になってきたのが社内人間関係の結束であったように思います。

それは、まさに復興業務で東北支店を核として築いてきた『絆』に象徴されています。

社内の強い協力体制、結束が、今の新日の得意とする分野、得意先の基礎になっています。

令和3年4月のコロナ禍のなか、世の中に不安と不信間が充満しているなか、新日では、更なる生き残りと発展を目指して再度、強い『絆』を確認し、さらに浸透させていくことが重要と考えます。

そこで先ずは、新入社員以外のベテラン皆さんへのお願いですが、コロナ対策で、薄れつつある人間関係に、感染対策に配慮をしつつも、組織体制の見直し再構築をお願いします。

往々にして新日の古参の皆さんは、根は優しいにも関わらず、職人気質な面から、誤解されやすい点もあります。

コロナ対策で希薄になりがちですが、面倒くさがらずに、後輩には接するよう心掛けて下さい。今の時期、無駄話も決して無駄ではありません。先輩として、後輩が早く組織に馴染むことが出来るよう工夫して下さい。

そして、次に、新入社員皆さんへのお願いですが、どちらかと言えば口数の少ない先輩たちが多い組織です。

特に、コロナ禍の時代、話しかけづらい印象が有るかもしれませんが、実際には気の良い人達です。意地悪な先輩達はいません。

一日も早く先輩の皆に溶け込んで頂くよう願っています。

現状では、最新設備が整った理想的な事務所環境とは言えませんが、皆さんにとって居心地の良い、落ち着ける職場であることを願っています。

そして、最後に新旧全社員へのお願いです。

矛盾しているようで、申し訳ありません。

一日も早く馴染んでくださいとは言いながら、歓迎会や大勢での会食を奨励しているものではありません。当面は歓迎会も消極的な対応をお願いしなければならないことも理解願います。

お酒は抜きで、強い『絆』の構築をお願いします。

まだしばらくは、感染防止対策が必要です。コロナ感染が解決した暁には、50周年記念旅行の時の様に全社員で、皆そろって今度こそハワイでも行ければ良いなと思います。

明るく元気な新入社員皆さんへの期待は大きなものがあります。

最初は、難しいと感じるかもしれませんが、すぐ慣れると思います。

一緒になって「建設コンサルタント業」を究めて行きましょう。

一緒になって新規ビジネスへの挑戦を含め「明日の新日」を

築いていきましょう。

宜しくお願いします。

 

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