平成31年4月1日 入社式を行いました(会長・社長挨拶)
脇田会長挨拶(要旨)
新入社員の皆さん、入社おめでとう。
本日、新たな仲間を迎えることが出来、色々とお話したい。
人生は色々ある。本日4月1日は昼前に新しい元号が発表され、日本も新しい時代を迎える。
新日は今年50周年を迎え新しい時代への転機となる。
1.入社にあたり、新しい仲間に送りたい3つの言葉
①1つ目は心の「トキメキ」があるか
人は、心に響く何かをもっていないと生きていけない気がする。
仕事に対しても、夢や希望に対しても、また趣味に対しても、毎日の生活に対してもやはりトキメキを忘れずに生きてほしい。
②2つ目が建設コンサルタントの技術者になる「覚悟」があるか
技術サービス業は通常のサービス業と違い、専門技術とサービスをもってコンサルタントをやるという非常に困難な仕事である。
しかし、一生を通してやりがいがある仕事だから覚悟を持ってやってほしい。
③3つ目は、先に話したトキメキと建設コンサルタントの技術者になる覚悟を「継続」して持ち続けてほしいということ
トキメキも覚悟も、初めは持っているが次第に無くなってくることがある。
一方で、時間が経つにつれトキメキと覚悟が大きくなることもある。
常に心の中でこれらのことを継続することが大事。
これを大事にして自分の仕事を追及すると、間違いなく同年代、もしくは同業界の他の技術者よりも遥かに数十倍もの知識と経験を得ることができる。
コンサルタントは、得た知識をもとに経験を積み、物事を判断し、お客様にそれを伝えてお金をいただくというのが仕事。
だから、「心のトキメキ」と建設コンサルタントの技術者になる「覚悟」そしてこれらを「継続」することが重要である事を覚えておいてほしい。
2.新日、新時代への課題
平成が終わり、昭和は遥か遠くになったという言葉が出るくらい、時代は激しく動いている。
新日は、今年の11月に50周年を迎えるにあたり、新日、新時代への課題を3つお話しする。
①まず1つ目は、新社屋の建設
5月の連休明け頃より新社屋建設のための作業部会を立ち上げ、新しい社屋について物理的な面からソフトの面から皆で相談して作り上げていきたい。
着工は50周年の今年中にはかなり時間的に厳しい。
来年に延びてもやむを得ない。
予算はおそらく建物だけでも10数億円かかる予想。
まず敷地内東側に5~6階の事務所を建て、西側に住宅系の賃貸ビルを建設するというのが最有力の案。
駅が近い為、その他の活用法も各方面からご意見もいただいて、検討しているところ。
要するに私たちの基本的な望みは、長期安定的に収益が得られるものをまとまって造りたいという事が大きな目的である。
その辺りも検討しながら会社の経営資金をかけて取り組みたいと思う。
これが一番近々でかつ重大な課題です。
②2つ目は、伊勢市駅前の再開発ビルの建設
伊勢市駅前の600坪の土地について、建築設計部の社員が主体となって再開発事業を行っているが、今年の5月末頃におおむね設計が終わり、6月の上旬に起工式を行う予定。
この再開発事業は、駅前の土地の約4割5分は(株)ミタス伊勢が会社の資本を投資して所有している。
この事業は12階建ての賃貸ビルの中に、市役所やハローワークが入所し、メディカルモールや住居系の賃貸住宅、サービス付高齢者住宅を提供し、伊勢市駅前を活性化させる一つの事業で、市や国交省から10数億円の補助金を投入している事業となる。
賃貸収益も期待できるというのが強みの一つですが、当然まだ決まっていないテナントもあるため、当事業の完成までおよそ2年かかる。
まだ、「山あり谷あり」というところです。
③3つ目は、新日ホールディングの始動
第3の収入柱である不動産賃貸事業を拡充する。
これまで、(株)新日が新日グループの中核として建設コンサルタント業をやってきて来た。
ここ十数年前から、経営を安定させるため(株)ミタス伊勢が、伊勢市に複合商業施設等を建設し運営管理をする等多角化に着手した。
やはり一つより二つ、二つより三つの方が更に長期安定するという事で、今年の1月7日の日に新日ホールディングスという会社を設立し、現在、第3の収入性である不動産賃貸事業を拡充するため本格稼働に向けて準備している。
これらの3つの軸により企業グループとして、収益面やキャッシュフローの面で安定させていくことができる。
さらに、新日ホールディングスの基本的な目的は、新日グループ全体を総括・管理し、経営を円滑にすることにある。
また、(株)新日ホールディングス、(株)新日、(株)ミタス伊勢の3つの会社の関連を深めて、グループとしての将来の安定性や基本的な成長を目指す。
3.新日、新時代への礎を築きあげる覚悟
新日グループ売上30億円、毎期の利益3億円の目標を設定。
私共中小企業は、少しでも経営を安定させ、少しでも良い会社にしようと思うと、最低で売上が30億円で、毎期3億円位の利益を積み重ねていかなければいけないと考えている。
今後、更に会社を成長させるためには、まとまった経営資金を有効に使うことが重要となる。
私のトキメキは「新日グループ売上30億円。毎期利益が3億円以上の会社に成し遂げるため、その礎になる覚悟」にあります。
先ほど新入社員の方に話した、「トキメキがあるか」、「覚悟はあるか」、「継続できるか」という3つの言葉は、実は私が私自身に問うていることでもある。
50年経っても結局は明日の身は不安でありますから頑張らないといけない。
新しい仲間と共に1日も早く慣れてください。
会社にも色々良いところ、悪いところがあるが、会社が皆さんにしてあげられることもたくさんある。
トキメキも覚悟も継続するか、しないかは皆さんの心の中にあるので、他動的な要因で会社が悪い、上司が悪い、皆世の中が悪いと思わないように頑張ってください。
私も今少し頑張るので新入社員の方も中堅社員、幹部の方、また役員の方もよろしくご理解とご協力をお願いします。
秋山社長挨拶(要旨)
新入生の皆さん。ようこそ新日へ。社員一同心から歓迎します。
新入生の皆さんへは社会人となったお祝いの意味をこめ、また新入社員以外の皆さんには、新年度のスタートとして一言、お話しします。
今年2019年11月には㈱新日創業50周年を迎えます。
創業50周年を契機に、新しい新日をスタートします。
何度も言い続けていますが、我々コンサルは従来の待ちの体質から、攻めの体質に変化していくことが重要です。
今、改めて新日の仕事は何か?
を自ら問い返してみますと、
先ず簡潔に一言では、建設コンサルタント。
具体的には、道路等の公共施設の設計や測量あるいは調査の仕事と言ったところでしょうか。
間違ってはいませんが、新日を始め、地域に定着した中小零細の測量設計会社は、測量や設計、調査の建設事業のみならず国をはじめ、県・市町等の自治体が行う様々な公共事業をサポートすることを生業(なりわい)としています。
そして、新日も測量設計以外に建築、不動産鑑定、補償、点検、更には登記や土壌汚染調査等も行ない、中小零細でありながら、官庁が行っている様々な事業のサポートが新日の特徴となっています。
新日の主たる顧客の官庁では、この先、市町等の自治体を筆頭に、少子高齢化および人口減少が、現実、しかも深刻な問題となり、将来、役所としてのサービスや公共としての機能にも著しい支障を来たすのではと懸念されているところです。
これら自治体が抱える課題は、人口減に伴う税収減等の一方で、これまで築いてきたインフラの維持管理、震災等防災対策、福利厚生対策等経費の捻出をはじめ、空き家問題、所有者不明土地問題、市街地農地、公会計資産の活用等様々な課題・問題が山積しています。
これ等課題解決には、これまでの建設中心の組織体制では困難であり、自治体組織そのもののあり方が問われているところです。
そのため、これまで我々が業務としてきた建設を中心とした公共事業自体の内容も大きく変化することが考えられます。
これ等官庁を頼りに仕事をしてきた私達自身、その変化に対応した、先取りした組織づくりを目指さなければなりません。
これまで、測量設計コンサルの社員は技術者が中心でした。
その為社員構成は、土木、測量、建築専攻の学生が、しかも男性が大半を占めてもいました。
このことは新日も例外ではなく、従来は工学部系の出身者が中心の社員構成でした。
一昔前まで、今でもそうかも知れませんが、世間一般では、人を、学生を、理科系、文科系に分ける傾向が有りました。
分ける事には意味はありませんが、傾向として、建設コンサルは理科系の技術者の集まりと言っても良かったのかもしれません。
しかし、そこには偏った先入観があったようにも思います。
建コン、イコール理科系の職場との思い込みが、ヒョットして様々なこれまでの受注チャンスを逃してきたかもしれません。
今思えば、新日が東日本復興業務では大きく評価され実績を残す事が出来たのは、補償や不動産鑑定、区画整理業務等が有する法的判断、人との係わり方等、のセンスを新日職員が身に付けていたからに他なりません。また、それが新日の特徴でもありました。
そこで、今更ではありますが、これまで以上に測量、設計いわゆる理科系分野のみならず法律、経済、会計等の文化系分野にも得意分野を拡げていく必要があると考えています。
理科系文科系に囚われない分野への広がりが重要と考えます。
理科系をハード、文科系をソフト分野とするならば、それをミックスの分野、マイルドあるいはミディアム分野とでも言いますか、この新たな分野を伸ばすことが新日にとっては非常に重要であり、チャンスに繋がるのではと考えています。
今後、市町等自治体が抱える課題は複雑且つ多岐分野に渡たる事が予想されます。そして、その課題を解決することが我々の次なる仕事になると考えます。
横文字で今風に言うなれば、ソリューションビジネスです。
ソリューションビジネスとは顧客が抱える課題・難題を解決する事を生業(なりわい)とする仕事です。
現在、新日には法学部、経済学部、文学部等の文科系学部出身者も少なくありません。どんな課題にも対応可能な豊富な人材が揃っているといえます。
すなわち新日はあらゆる分野に挑戦が可能です。
従来から蓄積してきた建設コンサルタント業務は基より、社員一人一人が経験、勉強してきた分野を新日のなかで活かし拡げていくことで大きなビジネスチャンスに繋がります。
今年は「平成」から次なる新たな「元号」のスタートです。
新日にとっても創立50周年を契機に新たな組織としてスタートします。
皆さん一人一人の力を結集し、新日のなかで理科系文科系に囚われることなく、新たなビジネス分野を拡げていくことを今年の目標とします。
最後に、改めて新入生の皆さんへのお願いです。
明るくかつ前向きな新入社員への期待は大きなものがあります。
最初は、難しい仕事と感じるかもしれませんが、直ぐ慣れると思います。
どうか新日社員の一員として、社の空気に溶け込んで頂き、
一緒になって「建設コンサルタント業」を究めて行きましょう。
一緒になって新規ビジネスへの挑戦を含め「明日の新日」を築いていきましょう。
宜しくお願いします。