豊田市用地職員研修会に講師として参加
平成23年7月27日に開催された豊田市の用地担当職員研修会において「移転工法の決定について」という題目で講師を務めました。
研修会では、移転先の認定、移転工法の認定、移転工法の解説、残地内工法と構外再築工法の比較、事例の研究、経験談等について話をしました。また、補償積算上の留意点として、取りこわし工事費、工作物、立竹木、残地補償について話をしました。
移転先の認定
移転先の認定フローにより、移転先を残地とするか残地外とするかの判断をする事と、有形的検討、機能的検討、法制的検討、経済的検討の4つの判断要素について解説しました。
移転工法の認定
建物移転工法の検討フローにより、複数の移転工法を並行的に検討する事等の解説をしました。
移転工法の解説
復元工法、除却工法、曳家工法、改造工法、再築工法、複合工法等について、それぞれの考え方や補償費の解説をしました。
残地内工法と構外再築工法の比較
移転先を最終判断するために、それぞれの補償費に残地工事費や残地補償を加えたものと、残地価額を加えたものとの総額で、経済比較して決定する事の解説をしました。
事例の研究、経験談
用地ジャーナルに掲載された事例や、弊社担当者が経験した業務の中からいくつかの事例を紹介しながら、移転工法検討の必要性や注意事項の解説をしました。
取りこわし工事費
用地内外での撤去範囲の区分けと、廃材運搬・処分費の計上方法の注意事項の解説をしました。
工作物
復元工法と再築工法の比較検討や再築補償率の考え方の解説をしました。
立竹木
起業者が立木を伐採する場合の考え方や補償単価の構成の解説をしました。
残地に関する補償
残地補償の考え方や残地売却損率の解説をしました。
今後も、残地における建物移転工法の検討が、ますます重要な業務となると思われますが、的確で分かりやすい文書で成果品をまとめる工夫をしていきたいと考えます。